たれ耳ダイアリー <イタグレとのくらし>

イタグレブログ。2015年12月から飼い始めたイタグレえんぞうとの日々ときどき、酒。横浜をこよなく愛し、フリーでweb系のお仕事してます。

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イタグレの骨折:犬の骨折、そのまさかに備えておくべき5つのこと

イタグレは、他の犬種に比べて圧倒的に骨折が多いと言われる。特に1歳までは、細心の注意を払うべきだと。日々ぴょんぴょんと跳びはねて、元気いっぱい無茶する我が家のEnzo。骨折しないように気をつけなきゃ、とは思っていたが、でもまあ、うちの子に限って、そう思っていた。そして、まさかの「犬の骨折」それは9ヶ月も終わりのある夜突然やってきた。

このブログは、Enzoの骨折をきっかけに、我が家の犬を飼うにあたっての無知を痛感し、もっともっといろんな情報や準備をして、Enzoとの生活をしたい、そう思ったことが始まりです。多くは飼い主の配慮やしつけや知識で避けられることも多いはず。

イタグレが骨折しやすい理由

小鹿のような長い足で活発な動き。身軽にジャンプして高いところに登ったり、色々なところにぶつかったり。ペット保険会社の調べによると

  • イタグレの骨折率は他の犬種の8倍以上。
  • 前腕で5mm,指で3mmほどの、本当に細い骨。(我が家のEnzoの場合)

レントゲンを見て愕然としたけれど、それくらい細い骨に加えて、あの運動量なのだから、危険はつきもの、と今となってはそう思う。 骨折の原因は、事故、高所からの落下、衝突、他の犬との遊び、栄養不良や疾病による骨密度の低下などと言われる。

手術後4日目、先生に抱かれて。

ポッキリと折れてだらんと垂れ下がった手首、そしてあの瞬間から病院に着くまでの、Enzoの絶叫はきっと忘れることがないだろう。

骨折が起こってしまったら

骨折はある時突然やってくる。夜中かもしれないし、外でいきなりかもしれない。自分以外の家族がいる時かもしれないし、犬と二人きりの時かもしれない。我が家の場合は、夜のお散歩に行くタイミングでそれは起こった。オットは出張中。その瞬間から絶叫し、大パニックで興奮して私の手を噛みまくり、暴れまくる彼を抱きかかえてすることがたくさん。飼い主も一人ではパニックになりがち。

  • とにもかくにも少しでも暴れる犬が安定する抱き方をキープする。
  • 病院に電話をしすぐ受け入れてくれるところを探す。夜間診療の可能なところに。
  • 可能なら応急処置の方法を病院に聞いて対応する。
  • スリングなどに可能なら安定する方法で入れてあげる。
  • お財布と保険証を。
  • タクシーを呼ぶ

実際には、暴れるEnzoを抱えながら何かをやるのはほとんど無理。二人がかりだったらできることはあるけど、一人だと安定する抱き方をして、病院に駆け込むのが精一杯。本来なら飼い主として、当たり前のことなのだけれど、飼い主初心者として、備えておくべきと思ったこと5つを記録しておく。

我が家のイタグレ骨折の記録はこちらから

www.enzodiary.net

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1.かかりつけの病院を複数作っておく(外科/内科/夜間/昼間)

我が家にはかかりつけの病院は二つあった。即座に思いついたのは、イタグレの骨折の症例を多数扱っている外科の方だけれど、夜なので診療時間外。そしてその病院と提携している夜間診療を対応している救急センターからは我が家から遠い。とてもこの子がそれまでの距離を耐えられるとは思えない。ということで、しばし迷った挙句、もう一つの夜間診療をしているかかりつけの病院に行くことにした。

そして、重要なのは、当たり前のようだがこれ。

  • かかりつけ医、救急センター、複数の病院の電話番号を登録しておく
  • タクシー会社の電話番号も幾つか(これまたいつもの会社が繋がらないとかあります)
  • それぞれの病院の得意分野や特徴を把握しておく

何より困ったのは片手でぐっと暴れるEnzoを押さえ込みながら、電話をするとき。右手は興奮して噛みまくる彼のマズルを抑えていたものの、すでに噛まれて血だらけ。電話番号すら登録していなかった私は、血だらけの手でスマホでググる。しかしながら、血まみれの手にスマホ反応せず、絶叫して暴れるEnzoにゴメンね、ゴメンね、と言いながら永遠より長い時間が続いた。

2.慌てずに複数の選択肢を考える

交通事故などの複雑骨折や骨が内臓を圧迫したとかではない場合、多くの場合骨折は命に関わるものではない。はじめての骨折。泣き叫ぶ我が子を見てると、医師の言うままになってしまいがち。もちろん、連れて行った先の先生を全面的に信じて、そのまま預けるという選択肢はある。でも例えば、運び込んだ先がかかりつけでも、イタグレの症例が少なかったら?または外科ではなかったら?、たまたまその時にいた先生の得意分野が違ったら?そんな可能性は十分にあり得る。その時は動転しているので、ついつい、他のオプションを考えず進めてしまうが、応急処置をしてもらって、そのあと数日でどの病院でどういう手術をするか、そういう選択が本来はできる。

  • そもそも緊急か、応急処置だけで別の病院に行った方がいいのかどうか?
  • その病院や先生はイタグレの骨折症例をたくさん扱っているのか?経験があるのか?
  • その病院は応急処置が得意なのか、手術が得意なのか?
  • 手術の方法、予後、方針は納得がいくものか?

我が家は、その時はそれが愛犬にとって一番の選択肢、そう思ってそのままお預けしたが、正直それが彼の生涯にわたって良い方法だったかはまだわからない。(多くの飼い主さんが言われるように、最善の選択とは何か、はあまり答えが出ない)だからこそ、納得して進めることが必要。落ち着いて判断する時間を持つのが良い。

3.同じ犬種で地域の犬友達を持つ

特に飼い主ビギナーには地域の情報が命。大事な自分の家族なのに扱い方や病院をよく知らないまま、ということにならないように、日頃から犬友達を作ろう。今回思ったのはやはり一番ありがたいのは、同じ犬種の同じ地域の飼い主さんのアドバイス。地域の病院ではどこがいいとか、こう考えた場合にどうするか、そもそも骨折の扱いはどうするべきなのか、リハビリはどういうものがいいのか?もちろん意見はそれぞれあるのだけれど、本やネットだけではない得難い話がいっぱいある。今回は数え切れないほどたくさんの方に助けられて、アドバイスや優しい言葉をいただいて、今があるな〜としみじみ。当たり前だけどこれもすごく大事。

4.気になる場合はセカンドオピニオン

ペットだって、大事な家族。気になる場合はセカンドオピニオンを貰いに行けばよい。我が家は、最初のかかりつけ医を退院後、少し気になる点があったので、別の病院にセカンドオピニオンを貰いに行った。結果、考え方や我々の方針も明確になったし、イタグレの骨折に関して理解を深めることができた。 気になる点や治療方針、現状をどのように見たて、どんなリスクがあるのかも含め、どれだけ分かりやすく説明してくれるかどうか。医師であっても、見たてや病院の方針で治療方針は違っていたりする。イタグレの骨折に関しても、ネット上含め、治療方針は諸説あり、飼い主としては悩むところ。怪我の状況や、その子の性質によっても異なるだろう。だからこそ、納得のいくまで話を聞いたり、病院を選んだらよいと思う。

退院後、家で遊ぶ気まんまん。安静ですよ。

5.ペット保険

ペットショップで進められるままに入ったペット保険。入ったこと自体はよかったのだが、各保険会社により、使い勝手がかなり異なるよう。我が家の初年度加入保険は、病院にかかる度に請求用紙を保険会社に請求するタイプのため、割と手続きに手間がかかるので次年度から乗り換え予定。選ぶ会社とプランにより大分違いがあるようなので、ライフスタイルとかにも合わせて選んだ方が良さそう。これについては、また別項で書きます。

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